こんにちは、大田区大森・山王エリアで鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
鍼灸って肩こりや腰痛に効きそうなのは分かるけど
「じゃあ、他にどんな症状に効果があるの?」
と聞かれると知らない人がほとんどではないでしょうか?
今回はそんな鍼灸の効果について話していきたいと思います。
簡単に言うといろんな症状に効果があります 笑
痛み、自律神経失調、メンタル症状、不妊、美容などなど…
ただし研究や実験などで証明されているものとなるとまだまだ少ないのが現状です。
よく「WHOが認めた鍼の適応症」と書いてあるリストがありますがこれは当時、それぞれの国で鍼灸を用いていた症状などをまとめたものであり正しくは適応症ではないので注意してください。
現在、国内の診療ガイドラインに鍼灸の記載があるものは
慢性疼痛、片頭痛予防・緊張型頭痛、線維筋痛症の疼痛・こわばりなど、がん化学療法・放射線療法に伴う嘔気、過敏性腸症候群、産痛緩和・陣痛促進、ジストニア、乳がん内分泌療法によるホットフラッシュ・睡眠障害、COPDなど非がん性呼吸器疾患の呼吸困難の軽減
などがあります。
これは今後も更新や修正がされていくのでさらに増えていくことを期待しています。
実際にはまだまだ解明途中でありガイドラインに載っていない症状でも鍼灸施術で症状を軽減できるものは少なくありません。
りゅうしん堂では以下のようなお悩みを抱えている方に多くご利用いただいております。
・眼精疲労やドライアイ、肩こりなどVDT症候群
・腰痛、膝痛など痛み症状
・不眠・睡眠障害や頭痛、手足の冷えなど自律神経失調
・逆流性食道炎や腹痛、便秘や下痢など胃腸症状
・生理痛、不妊、更年期障害など婦人科症状
・アトピー性皮膚炎など皮膚症状
・花粉症などアレルギー症状
・うつ状態など精神症状
・顔のたるみやシワ、目の下のクマ改善など美容目的
・健康維持や予防など体調管理目的
・日々の疲れをとりたいリラックス目的
まずは一度お試しください!
現在、研究などで鍼灸がどう身体に効くのか分かってきていることがいくつかあります。
鍼やお灸をすることで、痛みを抑制する物質が放出、また神経に作用することで痛みを抑える効果があります(オピオイド受容体を介した鎮痛、アデノシンA1受容体を介した鎮痛、ゲートコントロール説、下行性疼痛抑制系など)
筋肉の筋紡錘や腱紡錘の分布が多い部分を刺激することで、筋緊張の緩和をすることができます(Ⅰa、Ⅰb抑制を介した筋緊張の緩和)
神経への刺激や身体を支えている抗重力筋を緩めることで、交感神経が抑制され副交感神経が優位になり自律神経の調節が行えます。
自律神経を調節することで内臓の調節や全身の血流改善が行えます。
経穴(つぼ)や経絡にはたらきかけ身体に信号を送ることによって臓腑や気血などの不調を整え、つらい症状を改善していきます。
経絡とは気血の通り道のことであり主なものは12種類あります。
痛みがある部分と同じ経絡を刺激すると離れた場所でも痛みが取ることができます。
※寝違えの首の痛みを腕に鍼をすることで改善するなど。
経穴は主に経絡上にあり胃に関連する、不眠に効く、気の流れをよくするなどそれぞれ独自の特性や効能があります。
カウンセリングでお話をうかがいお身体の状態にあった経穴を刺激することで効果が高まります。
※胃腸の不調に対して足三里(胃腸のツボ)を使うなど。
鍼灸にも副作用はもちろんあります。
鍼の副作用には皮下出血(内出血)、出血、体調不調(疲労感、めまい、吐気、失神など)、症状の悪化、鍼を刺す時の痛み、抜く時の痛み、鍼を刺した部位のかゆみなどがあります。
ただしお身体の状態や反応をみながら施術を行うため、皮下出血以外は発生頻度が1%未満と高くありません。
お灸の副作用には火傷、灸あたり(疲労感、めまい、食欲不振、悪寒、発熱など)があります。
りゅうしん堂では基本、紙の台座の上にお灸がのっている台座灸を使用しているため火傷や灸あたりは起きにくくなっています。
お灸は熱いほど効くと思ってしまいそうですが、そんなことはないので熱くなったら我慢せずお伝えください。
鍼灸に限らず他の治療法でも薬でも、身体になんらかの作用があるのもは全て副作用があります。
効果と副作用の程度、頻度などを考えて自分に合った治療法をみつけていくことが大切です。
まだまだ分かっていないことも多いですが鍼灸の効果について少しは知っていただけたでしょうか?
疑問点や気になることがありましたらお気軽にご連絡ください!
りゅうしん堂 大西
参考:兵頭明『徹底図解東洋医学のしくみ』新星出版社、2012
寺澤佳洋『鍼灸のことが気になったらまず読む本Q&A89』中外医学社、2022
伊藤和憲『いちばんやさしい痛みの治療がわかる本』医道の日本社、2017
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