こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます！
あなたは腰が痛くなったことがありますか？
腰痛は一生涯で約8割の人が経験すると言われています。
二足歩行の人類は身体の構造上避けては通れない悩みですね😅
今回はそんな腰痛について東洋医学的にみていきたいと思います。
ほとんどの腰痛の原因は腰椎の退行変性を基盤に、力学的負荷が加わって発症すると考えられています。
簡単にいうと歳をとって腰の骨が弱くなる、そこに無理な力が加わって起こることが多いということです。
最近では明らかな原因が見つからないものを非特異的腰痛と呼び、器質的な問題が見当たらない腰痛は心理的要因によるものと考える動きもあります。
腰痛の病態でよくみられるのは次の3つになります。
①気滞血瘀
②腎虚
③筋傷
主に外傷で気滞(気の滞り)や血瘀(血の滞り)が生じ、経絡が阻滞し痛みが起こります。
気滞の場合は、動かした時の痛みがひどく、ある範囲までは動かせますがそれ以上動かそうとすると強い痛みが出るのが特徴です。
血瘀の場合は、夜間痛が出るようになり、痛みは刺痛(鋭い痛み)や固定痛が出るのが特徴になります。
一般的に急性に発症することが多く、痛みが強くでます。
ギックリ腰などもここに入ってきます。
久病や房事過多、老化などで腎虚となり腎精が不足、腰を養うことができず痛みが起こります。
東洋医学では腰は腎の府といわれ、腰と腎は密接な関係があると考えられています。
慢性的に経過し、痛みは我慢できるほどのはっきりしない痛みとなり、疲れると悪化する特徴があります。
他にも腰や膝のだるさや耳鳴り・難聴を伴うこともあります。
歳をとって腰が弱くなり痛みが起きているイメージですね。
スポーツや仕事で腰に繰り返し負荷がかかり腰の気血が不足、腰を滋養できなくなり痛みが起こります。
突っ張るような痛みや、だるい痛みが出るのが特徴です。
慢性的な痛みなので痛みの程度は強くないですが、悪化すると血瘀になり痛みが強くなることがあります。
デスクワークでじっとしていることが多く腰に負荷がかかり腰が痛くなるのもこれですね。
腰痛は気血の滞りか不足で起こりやすくなります。
そのため施術のメインは腰の気血の調整を行うことになります。
つらい部位を直接狙った腰の局所取穴では環跳、志室、腰眼などのツボを使い気血を調整します。
経絡の流れに沿った循経取穴では後溪、腰腿点、足臨泣などのツボに鍼をした状態で痛い動きをしてもらう運動鍼を行うことが多くあります。
上記のツボにそれぞれの病態に関連するツボを合わせていきます。
①気滞血瘀→気滞の場合は合谷や太衝など気をめぐらせるツボを、血瘀の場合は三陰交や血海など血をめぐらせるツボを合わせます。
②腎虚→腎兪や太渓など腎精を補うツボを合わせます。
③筋傷→基本取穴で腰の経絡の流れを良くする、さらに太衝、三陰交など気血に関係するツボを合わせると効果が高まります。
※使うツボはあくまで一例であり患者さんそれぞれの状態やお話を聞いた内容によって変えていきます。
ギックリ腰など急性腰痛の場合は2、3日はしっかり安静にすることが大切です。
これは鍼灸施術をした場合も同じで、回復は早くなりますが急に良くなるわけではありません。
しっかりと休みましょう！
生まれた後から腎精を増やすには食事と睡眠しかありません。
ここが乱れている場合にはまずは改善していきましょう。
スポーツやデスクワークなどで腰痛が出やすい場合はストレッチや適度な運動で筋肉の柔軟性を高めることで痛みが出づらくなります。
こう見ると東洋医学のセルフケアは言われてみればどれも当たり前のことばかりですよね。
でもその当たり前のことが大切で、そしてなかなか出来ていないところだったりします😅
一人だけで頑張らず、鍼灸施術を頼ってください！
いかがだったでしょうか？
ギックリ腰のような急性の腰痛からスポーツや仕事での負荷、年齢を重ねることで出てくる慢性のものまで色々あります。
まずは一度、鍼灸施術をお試しください😊
りゅうしん堂 大西
参考：教科書検討小委員会著『新版 東洋医学臨床論』南江堂、2022年
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