こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
疲れているのになかなか眠れない…
ぐっすり寝たいのに夜中目が覚めてしまう…
不眠症で眠れない…
そんな経験をしたことはありませんか?
今回はそんな不眠を東洋医学ではどう考えているのかみていきたいと思います!
・なかなか寝付けず寝るのに20〜30分以上かかる(入眠困難)
・夜中に何度も目が覚めてしまう(中途覚醒)
・起きる時間よりも30分以上早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)
・ぐっすり寝た感じがしない(熟睡困難)
などの症状があり、そのせいで日中の眠気や疲労感、集中力の低下やイライラなど日常生活に影響が出ている状態をいいます。
不眠と関係が深い臓腑は心(しん)になります。
心は精神や意識の働きを主宰する機能があり脳の働きも心に属しているので睡眠を維持するのも心の働きが関わっています。
心がかき乱される(心神擾乱)、心が十分に滋養されない(心神失養)ことで不眠など睡眠障害が起こります。
不眠の病態でよくみられるのは次の4つになります。
①上逆・内熱
②痰熱
③陰虚
④血虚
ストレスなどメンタルの影響で気や熱が上にのぼり心がかき乱され不眠が起こります。
入眠困難となることが多くあります。
夢を見やすい特徴があり、夢ははっきり覚えていることが多く、悪夢になりやすいので熟睡できず悪循環になることも…
イライラしやすい、めまいや頭痛、胸の張りを伴うこともあります。
暴飲暴食など食事の乱れなどで胃腸に熱と痰湿(余分な水分)が溜まり、それが心をかき乱し不眠が起こります。
入眠困難となることが多くあります。
胃腸に原因があるのでお腹の張りや胸焼け、下痢などを伴うこともあります。
加齢や過労、久病などで陰液(血や津液など身体を潤す力)が不足し心を十分に滋養できない、また相対的に熱が強くなるので心がかき乱され不眠が起こります。
覚醒と睡眠の切り替えがうまくできなくなり、入眠困難、中途覚醒や熟睡困難となることが多くあります。
また寝汗や手足のほてりなどが伴いやすくなります。
血をうまく作れない、消耗が激しいと心を十分に滋養できず不眠が起こります。
中途覚醒や熟睡困難となることが多くあります。
夢を見やすい特徴があり、上逆・内熱とは違い夢は内容を覚えていないことが多くなります。
どの病態であれ心に影響して不眠が起こるので基本施術は心や脳へのアプローチとなります。
そのため心に関連する経絡にある神門や頭のツボである百会、四神聡をよく使います。
基本取穴に病態ごとのツボを合わせていきます。
ストレスなどを落ち着かせ上った気を下す目的で太衝、内関、風池など。
胃腸の痰湿と熱を取るために内庭や豊隆など。
潤いを増やせるように太渓や復溜など。
血を補う、しっかりと作れるようにするために三陰交、足三里など。
※使うツボはあくまで一例であり患者さんそれぞれの状態やお話を聞いた内容によって変えていきます。
眠れないのに無理に寝ようとベッドの中で頑張っているとベッド=眠れない場所、苦しい行為と頭の中にイメージができてしまい余計に眠れなくなってしまいます。
眠れない時はベッドから出る、何時に寝ても起きる時間を同じにするなどアプローチの方法を変えてみましょう!
飲酒などが多い場合は湿熱になりやすく、逆に飲水などが少なすぎると潤う力が低下し陰虚となることがあるので飲みすぎ飲まなすぎには気をつけましょう!
深部体温を下げて皮膚温度を上げると眠りやすくなります。
手足から熱放散することで深部体温が下がるので、寝る前の足湯などは熱放散を高めるのでおすすめです。
逆に靴下を履いたまま寝たり、電気毛布を入れたまま寝ると熱放散が起きず睡眠の質が悪くなるので注意しましょう!
いかがだったでしょうか?
ご自身の症状に近いものはありましたか?
寝たいのに眠れない状態はつらいですよね😓
ぜひ一度はりきゅうをお試しください!
りゅうしん堂 大西
参考:教科書検討小委員会著『新版 東洋医学臨床論』南江堂、2022年
疑問やご質問がありましたらお気軽にご連絡ください😊
公式LINEで質問受付中!