こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
皆さんはめまいを感じたことがありますか?
景色がグルグル回る、または立ち上がった時にフラッとするなど一言でめまいと言ってもいろんなタイプがあります。
今回はそんなめまいが東洋医学ではどのような病態で起こると考えられているのかみてみたいと思います。
自分の周囲のものが運動していないのに運動しているように感じる錯覚、あるいは異常感覚のこと。
回転性(自分または物が回転している感覚)と非回転性(動揺感や浮遊感、不安定感、眼前暗黒感など)があります。
東洋医学では目がかすんだり目がくらむのもを目眩、クラクラしたり物が揺れて見えるものを頭暈といい、この2つを合わせて眩暈という。
めまいの主な病態は次の4つになります。
①痰湿
②肝陽上亢
③腎精不足
④気血両虚
飲食の乱れや水分代謝の異常で痰湿(余分な水分)が発生、痰湿の影響で気が滞り、頭部に清陽が昇らない、または濁陰が降りないことでめまいが起こる。
頭部に清陽が昇らないと浮遊感があるめまい、濁陰が降りないと回転性や頭重感があるめまいになる。
また食欲不振、悪心、身重感、嗜眠などが伴うことがある。
加齢や疲労、睡眠不足などによって陰虚(潤す力が低下)に、陰虚が長引くと陽気を抑えられなくなり陰虚陽亢になる。
特に肝腎の陰虚になりやすく、さらに肝の陽気が亢進することで肝陽上亢となりめまいが起こる。
陰虚と陽亢の2つの病態があるため、めまいも浮遊感、回転性のものが混在して起こります。
陰虚の症状としてほてりや寝汗、足腰のだるさやなど、陽亢の症状としてイライラや不眠、多夢、耳鳴りや頭の張った痛みが伴います。
陰虚と陽亢どちらが強いがで症状の出方が変わります。
加齢、過労、房事過多などにより腎精が不足、髄海(脳)を養えないことでめまいが起こる。
めまいは浮遊感があり、疲れると悪化します。
耳鳴りや足腰のだるさを伴いやすく、無気力や健忘(物忘れ)も起こりやすくなります。
飲食の乱れなどで脾(胃腸)の機能が低下、気血の生成が悪くなる、または過労、久病で気血を消耗しめまいが起こる。
めまいは浮遊感があり、脾が弱ると食欲不振や倦怠感が、血の減少で睡眠障害が伴いやすい。
めまい全般の基本施術と病態別の施術を紹介します。
めまいは頭部への気の流れが痰湿で阻害されたり、気が上り過ぎる、または気血が不足するなどで起こります。
そのため首にある風池を使います。
上記のツボにそれぞれの病態に関連するツボを合わせていきます。
余分な水分を取るため豊隆や陰陵泉を合わせます。
陰虚に対して腎兪や復溜、陽亢に対して肝兪や太衝を合わせます。
腎精を補うため太渓や腎兪などを合わせます。
気を補うため足三里、血を補うため三陰交などを合わせます。
めまいのセルフケアを3つ紹介します。
飲水量が多過ぎると痰湿に、不足すると陰虚などになりやすいため気をつけましょう。
過労により腎精不足や気血両虚に、睡眠不足で陰虚になりやすいためよく食べてしっかり寝ましょう。
ストレスにより陽亢が起こりやすくなります。適度に発散しましょう。
セルフケア、言われてみればどれも当たり前のことばかり。
でもその当たり前のことが大切で、そしてなかなか出来ていないところだったりします。
ひとりで頑張るのが大変な時はぜひりゅうしん堂をお頼りください!
いかがだったでしょうか?
めまいは様々な障害で起こる可能性があります。
その中には脳の障害により発生するものもあるためまずはめまいが出た場合には病院での検査をおすすめします。
その上で鍼灸施術を合わせて行うことでより改善しやすくなります。
りゅうしん堂 大西
参考:教科書検討小委員会著『新版 東洋医学臨床論』南江堂、2022年
疑問やご質問がありましたらお気軽にご連絡ください😊
公式LINEで質問受付中!